「秋の朝のモコとユキ」 ’99年10月2日
いつものように階段でくつろいでいるモコとユキです。
すすきの穂が風に揺れていました。
すすきの原を吹き渡って来る風が肌に冷たく感じられるようになりました。
今までは窓を開け放しておいて網戸だけで寝ていましたが、夜明け方にはだいぶ冷え込むようになったので薄い布団を出しました。
そして、今朝のことですが、なんだか息苦しくてうっすらと眼がさめて来たのです。
私は金縛りにあったこともありませんし、体には悪い所はどこにもありません。
「それなのにどうしてこんなに胸が苦しいのだろう?」と思いながら、胸に手をあててみると。
なんと、そこには妙に毛深いものがあったのでした。
撫でさすっていると、それは迷惑そうに小さな声で「ミャア」と鳴いたのです。
それはユキでした。
ユキが私の胸の上で寝ていたのです。
布団がずれているらしく足が寒かったので、足で布団をかきよせようとしましたら重くて動きません。
「あれっ、なんでこんなに重いんだろう?」と考えながら首をねじ曲げて見ると、足元の布団の上にも白くて毛深いものが丸くなっていました。
つま先で動かそうとしたら、それは顔を上げて私を見ました。
モコでした。